保育士

保育士の資格の概要と特徴

保育士は国家資格で、児童の保育に携わり、保護者に対しても保育の指導を行うことができることを証明できる資格です。
保育士の資格試験を受けられるのは、大学や短期大学を卒業した人、大学在学中や中途退学者で条件を満たしている人です。
専門学校を卒業した、あるいは在学中、中卒、高卒の人でも条件を満たしていれば受験できます。

海外の学校を卒業した人の場合は、受験資格があるかどうかを確認するための審査があります。
その他、勤務経験によって受験資格が得られることもあります。

筆記試験は9科目あり、マークシートによる試験で、各科目が6割以上の点数を取れれば合格です。
一度合格した科目は3年間有効なので、合格できなかった科目を次の機会に受験できます。
実技試験は、言語、音楽、造形の中から2科目を選び、それぞれが6割以上の点数を取れれば合格です。
試験に合格したら、保育士登録手続きをして保育士証を取得します。

保育士の資格を取るためには独学で学ぶことも可能ですが、ユーキャンやキャリカレ、ファーサイトなどの保育士講座を受講することもできます。
その他には、保育士養成学校で課程を修了し、卒業と同時に保育士の資格を取得するという方法があります。
通信制もあるので、学校に通わずに自宅で学ぶこともできます。
ただし、専門学校によっては試験も受けないといけないところもあるので、確認が必要です。

保育士の資格試験の日程について

試験は前期と後期があり、令和4年の前期は筆記試験が4月23日と24日、実技試験が7月3日です。
後期は筆記試験が10月22日と23日、実技試験は12月11日でした。

保育士の資格を取得するメリット

保育士は年齢や性別の条件がないので、受験資格さえ満たしていれば、誰でも資格を取ることができます。
子育ての最中の主婦でも、定年後であっても目指せる資格です。
保育士の不足は慢性的で待機児童問題などにもつながっているので、保育士は社会でも求められている人材と言えます。
また子育ての経験が生かされる職業なので、年齢の高い方でも就職先を見つけることが容易です。

保育士の資格があると、幅広い職場で働けるというメリットがあります。
保育士が働くのは多くの場合保育園ですが、その他にも働ける場所が多くあるというのもメリットです。
児童館や託児所、児童養護施設で働けますし、母子生活支援施設や乳児院などでも働くことができます。

最近では、商業施設の中にキッズスペースが設けられていたり、企業に託児施設があるところもあるので、そうした場所でも保育士として働ける可能性があります。
また保育士の資格を取るために勉強するなら、若いお母さんが自分の子育ての参考にしたり、年配の方がお孫さんの面倒を見るときに役立てることができます。