介護事務

介護事務の資格の概要と特徴

介護事務に関する資格を身につけると、介護保険法や介護保険制度に関する知識を身につけることができ、介護報酬請求事務の能力も伸ばすことができます。
介護事務の資格試験は、ほとんどの場合受験資格の条件がないので、誰でも受験できます。
条件がある場合でも、認定団体が指定した講座を修了すれば試験を受けることができます。

資格取得をする方の中には、介護に関しては全く未経験の方もいますが、介護の現場で働いている方で取得を目指す方もいます。
介護事務に関係した資格はたくさんあり、たとえば日本医療教育財団のケアクラーク(R)や技能認定振興協会が認定する介護事務管理士(R)、日本医療事務協会が認定する介護報酬請求事務技能検定試験などです。

ケアクラーク(R)は、介護保険制度や事務に関することだけでなく、コミュニケーションスキルや社会福祉援助の点で必要な知識も身につけることができる資格です。
資格取得に当たっては学科試験のほかに実技試験があり、実技試験には介護給付費明細書の作成も含まれています。
学科も実技も、70%の得点率があれば合格です。

介護事務管理士(R)は、介護事務の他にケアマネージャーをサポートできるような能力があることを証明できる資格です。
資格取得後、介護事業所のほか、損害保険会社や介護コンピューターシステム会社などへの就職する方もいます。
試験は学科の他に実技試験があり、実技試験ではレセプト点検および作成をし、合格率は50%程度となっています。

介護報酬請求事務技能検定試験は、介護事業所あるいは施設で介護事務を行える知識と技能があることを証明できる資格です。
学科試験と実技試験があり、実技試験では診療報酬明細書を作成します。
合格率は80%程度と、高めなのも特徴です。

介護事務の資格試験の日程について

ケアクラーク(R)は毎年5月と9月、1月に試験があります。
介護事務管理士は、奇数月の第4土曜日翌日に実施されます。
介護報酬請求事務技能試験の試験日は偶数月の第3日曜日です。

介護事務の資格を取得するメリット

介護事務の資格を有していなくても、介護事務の仕事に就くことはできます。
ただ、資格を取得していて介護に関係した制度に関する知識があり、介護事務の技能もあることを証明できれば、就職に有利になることがあります。
就職後も基本的な知識とスキルが身についているので、自信をもって円滑に業務をこなすことができます。
就職に関しては、介護事務の講座を受講すると就職のサポートをしてくれるところもあるので、そうした講座を選べば就職も安心です。

介護職で働いている方が、体力の限界を感じて事務職に変わる方もいます。
その場合は介護制度に関する知識があるので、試験勉強の負担があまりなく資格が取得できます。