ビジネスキャリア検定とは
そもそも、ビジネスキャリア(BusinessCareer)というのは和製英語で、職務経験や仕事上の実績を表す意味で使われます。
ビジネス・パーソンの広範囲にわたる職務を体系化した学習支援システムとして、平成6年に厚生労働省(旧:労働省)によって、この制度が創設されました。
このビジネスキャリア制度が、ビジネス・キャリア検定になったことで、今では公的資格となっています。
職務を成し遂げるうえで必要とされる知識の習得をはじめ、実務能力の評価を行うことを目的とした試験です。
ビジネスキャリア検定の特徴
ビジネスキャリア検定試験の特徴は、8分野43試験から自分の職種に適した試験を受けられることです。
この8分野で挙げられるのが「人事・人材開発・労務管理」「企業法務・総務」「経理・財務管理」など。さまざまな部門を8つに分類しています。
知識レベル・業務での実践・応用能力に応じて、級がBASIC級・3級・2級・1級で分類されています。
受験資格などは特に設けられていないのもポイントです。受験対象者として想定される方は、等級によって異なります。
BASIC級は学生をはじめ、就職希望者や内定者、入社して間もない人が受験対象者として想定されています。級の名前の通り、基礎的知識を判定するのが特徴です。
3級の受験想定対象者は実務経験が3年程度で、係長かリーダー相当職を目指す方。2級の場合は実務経験が5年程度で、課長またはマネージャー相当の役職を目指す方が想定対象です。3級、2級クラスになると専門知識を活用する能力が求められます。
1級は実務経験10年以上で、部門長やディレクター相当の役職を目指す方が想定対象者として挙げられます。1級になるとマネジメント能力が求められるように。
ビジネスキャリア検定の日程日
試験は基本的に年2回(10月・2月)に実施されます。しかし、1級やBASIC級は年1回のため、受験を受ける方は必ず検定日をチェックしましょう。
検定試験を確実に合格するためには、試験日程から学習できる時間を逆算し、きちんとスケジュールを立てる必要があります。試験は47都道府県で実施。試験のために遠征する必要がないのは大きな魅力です。
ビジネスキャリア検定に必要なもの
中央職業能力開発協会が、出題範囲に基づく標準テキストを発刊しています。
公的資格試験用の標準テキスト・理論を踏まえた実務書として、学習内容の要点を解説し、サポートしてくれる一冊です。
テキストを購入する前にどのような試験か確認したい人は、中央職業能力開発協会の公式サイトで試験問題例がアップされているので、一度確認してみてはいかがでしょうか。