事業用クレジットカードの使い方

事業用クレジットカードを使うメリット

ビジネス関連の取引において、現金ではなく事業用クレジットカードを使う事にはたくさんのメリットがあります。
1つ目のメリットは、作業の効率化と時間の短縮につなげられるという点です。
現金での取引では、領収書を会計ソフトに自分自身で入力しなければいけません。
勘定科目や取引内容などを細かく入力する必要がありますが、領収書の数が多ければ多いほどその作業には時間がかかってしまうでしょう。

しかし事業用クレジットカードを使えば、手間や時間を大きく節約することができます。
会計ソフトの多くはクレジットカードからの取引記録を自動インポートできるため、取引した日付や金額については入力が不要となるのです。

2つ目のメリットは、まとまった金額の現金を持ち歩く必要がないという点です。
事業用クレジットカードなら、ニーズに合わせて少額からまとまった金額までの支払いに対応できます。
しかし現金払いだと、金額によってはATMに行かなければならないなどの手間と時間がかかってしまいます。

3つ目のメリットは、小規模な事業主なら、領収書を保管する必要がなくなるという点です。
年間の売上高が5,000万円以下なら、カードの取引明細が領収書の代わりとして使うことが認められています。
それでも領収書やレシートを保管することは大切ですが、万が一の紛失でもパニックになる必要がない点は大きな安心感です。

3つ目のメリットは、プライベートな支出と切り離して取り扱いやすいという点です。
現金払いの場合には、ビジネス用とプライベート用に2つのお財布を持ち歩かなければいけないと感じる人はとても多く、お財布が重いとか面倒と言ったデメリットがあります。
しかし事業用クレジットカードなら、プライベートに使用しているお財布の中に入れておいてもビジネス用だと分かるので支出を管理しやすいのです。

カードを使う際の注意点

とても便利な事業用クレジットカードですが、使用する際にはいくつかの注意点があります。
1つ目の注意点は、カード払いにしても領収書の保管義務があるという点です。
特に年間の売上高が5,000万円以上の事業においては、クレジットカードの明細書で領収書の代替にすることはできません。

2つ目の注意点は、カードの不正使用が考えられます。
特に複数のカードを発行する事業主では、従業員の使用状況を管理する必要があり、不正使用に関しても徹底しなければいけません。

3つ目の注意点は、事業用クレジットカード払いをしても会計ソフトへの入力作業はゼロにならないという点です。
勘定科目や取引内容に関する入力は、従来通り手作業での入力が必要です。