登録販売者

登録販売者の資格の概要と特徴

登録販売者の資格を取得すると、薬局やドラッグストア等で、一般用医薬品販売する仕事に就くことができます。
登録販売者の資格があっても第一類医薬品は販売できませんが、一般用医薬品の9割に当たる第二類・第三類医薬品を販売することができます。
販売に当たっては、お客さんから質問があれば薬や薬の副作用などについて説明します。

受験資格に関して、平成26年度までは高卒以上で1年以上の実務経験が必要でした。
現在は実務経験は必要なく、学歴も年齢も問われないので、誰でも挑戦することができます。

試験問題は120問で、5つの項目に分かれています。
その中には、医薬品に関する基本的な知識に関する問題、人体の働きと医薬品との関係に関する問題、薬事に関する法律や制度に関する問題などが含まれます。
登録販売者の2021年の全国平均の合格率は49.0%でした。

注意すべきことは、試験に合格しても過去5年以内に2年以上実務経験がないと、すぐには登録販売者の立場で働くことができないという点です。
実務経験がない人の場合、最初の2年間は研修中という立場になりますが、すでに2年間の実務経験があればすぐに登録販売者の立場で働くことができます。
実務経験がなかった人でも、2年間働けば実務従事証明書の申請をすることができます。
申請が受理されれば、薬剤師などの指導下にいない場合でも一般用医薬品を販売することができるようになります。

登録販売者の資格試験の日程について

登録販売者の資格試験は、年に1度、各都道府県で実施されます。
日付は各都道府県によって異なりますが、だいたい8月下旬から12月中旬に設定されています。

たとえば2022年は東京都は9月11日、奈良県は9月25日、福岡県は12月11日などとなっています。
試験の2ヶ月前には申し込みが締め切られるので、早めに試験日を確認して申し込む必要があります。

登録販売者の資格を取得するメリット

ドラッグストアなどで登録販売者として働くと、無資格で店員として働くよりも多くの収入を得られます。
実際、登録販売者に資格手当を出しているところもあります。

登録販売者になる別のメリットは、働ける職場が多いということです。
薬局やドラッグストアだけでなく、家電量販店やエステサロン、スーパーマーケット、介護施設など様々な場所で働けます。
配偶者の転勤などで引っ越さなければならない場合でも、比較的容易に就職先を見つけることができます。

働き方も多様なため、ライフステージに合わせて働きやすい職ともいえるでしょう。

登録販売者の資格を取ってから実務経験やその他の条件をクリアできれば、独立して開業することも可能です。
ドラッグストアや医薬品を扱うコンビニだけでなく、薬の他に化粧品なども多く扱うお店、サプリメントが充実したお店など、様々なスタイルのお店を開くことができます。